加藤種男さんの講演会を開催しました!
2019年6月15日(土)、クリエイティブディレクターの加藤種男さんをお招きして、古材の森(油機エンジニアリング株式会社)主催の講演会「企業が創る地域文化~芸術文化と地域創造経済」を開催しました!
加藤さんとは、弊社が参加している企業メセナ協議会からのご縁で、昨年『芸術文化の投資効果』を出版されたため、その出版記念講演会として開催しました。
古材の森は、糸島地域の豪商であった西原家の屋敷を、企業として動態保存しており、かつて豪商など多くの経済人たちが、利益を追い求めるのだけでなく、芸術文化を経営の重要な要素として考えていたということにちなんで今回の講演会のタイトルとしました。
加藤さんの講演会の中で、「文化への投資は科学技術への投資と同じ」どうなるかわからないものに投資する点では同じであること。経済の感覚で無駄かどうかは文化の感覚では意味がない、できるか分からないがやってみて、戦略や理論は後付けすればいいとおっしゃっていました。
つまり、面白そうだからとか、興味があるとかそのような動機でやってみて、成功すれば、あとは経済感覚の人が商品なり仕組みなりにすればいいことで、最初から投資効果を狙って作ったものはお金を生み出さない。そのために創造拠点を作ること「古材の森みたいな!」
そして、仕組みについても、地産地消率80%以上の仕事で、顔の見える関係性を大切にすること。
大きくしすぎないこと(成長をコントロールする)。その土地でしか味わえないものを作る。製造・販売・消費の一体化ということで、古材の森が今まさにやっていることであり、これからも大切にしていきたい部分であるので、今回の講演会で再確認しました。
当日は、40名を超える参加者で、大阪や五島からも来られ、地元の企業やお寺の住職さんも参加されて、みなさん何かしらのヒントを持ち帰っておられたことは、今回の講演会をはとても意味のあることでした。
文化は、民が主導しなければ民のものにはならない。効果があるかどうかはわからないけれども、やり続けていないと数年後はないかもしれない