「刀鍛冶が語る日本刀」を開催しました。
2017年7月1日、古材の森歴史・文化講座「刀鍛冶が語る日本刀」を開催しました。定員40名のところ、申し込みが多く57名の参加となりました。年齢層も幅広く糸島高校の歴史部の生徒さんも参加されました。はやり、その道一筋でモノづくりに携わっている人の話は人生のいろいろなシーンに通じるところがあって、参加していた弊社の社員(普段は福岡工場にて溶接をしています)たち...も、モノづくりに向かう気概を感じたと大変良かったという感想でした。日本刀の原料である鉄も現代では精錬されたきれいな鉄を作り出せるが、それで刀を作ると全く面白くない刀になってしまう。昔からの製法で作られる玉鋼は、不純物がたくさん入っているから面白い味のある刀ができるという話もありました。まるで人間そのものですね。最後に、武器として必要のない日本刀が今でもなお作り続けられているはのなぜか?とお聞きしたところ「心のよりどころ」として大切であるという話をされました。何事も経済優先で決めてしまう今の世の中、すぐには役に立たず、数字でも計れない文化という事を刀を通して垣間見れたと思います。
無鑑査刀匠 瀬戸吉廣さんによる刀鍛冶の実際を聞けました。